占いの種類と向き不向き

占いには種類があります

ここを見て下さった皆さま、ありがとうございます。
まずは占いのさわりのあたりの話からまいりましょう。

ひとくちに占いといっても、色々ありまして。
占術には種類があります。

そしてそのそれぞれに、向いている内容があります。

命占(めいせん)

➡︎ 生年月日や生まれた時間から導き出すデータで、気質や向き不向き、長所や得意な方面、弱点、運勢の浮き沈みや人生における巡りを分析する手法です。

データそのものは生年月日ですから固定で、生涯不変のものになるという訳です。

命占には学問的側面と理論の体系があります。東洋系の占術には陰陽五行説という軸になる学問的な理論が土台に存在しますし、占星術には天文学の土台が存在します。

命占に該当するのは四柱推命や占星術、紫微斗数、算命学や九星気学などです。

ではどんなテーマに向くのでしょうか?具体的な例を挙げてみていきましょう。

・恋愛運、結婚運

→ ご存知、占いのテーマの王様です。で、恋愛運と結婚に関する運は異なります。一般には混同されてますが、恋愛運は第一印象の取っ掛かりの部分や、各人が持つモテ星の様な因子の影響されます。また、相手を見つけやすい時期を探るのもあります。

一方で結婚運は長期的な相性と2人の運勢の浮き沈みや巡る流れをみます。いわば結婚生活を維持出来るかどうかの本質を解析するのです。

私、結婚出来ますか?なんていうのは答え自体は YES です。結婚運には確かに強弱はありますが、結婚出来ないことが確定的な命運などありません。そうではなく、このお相手と結婚を維持しやすい関係かどうかをみるのです。

また、既に婚姻関係にあり、どうにも折り合いが悪いのであらためて2人の関係をみて欲しいとか、今のところ順調だが末永く仲良くやっていく為にはどうしたらいいか?というケースもあります。

どれであっても占い師がみるのは相性です。次に時の運です。

・仕事や進路、向き不向き

→ 恋愛や結婚と並ぶ、占いのテーマの横綱です。内容は多岐に渡り、具体的にやりたいことがあって、その向き不向きや可否、開始する時期、やるに当たっての注意事項などは代表的なものです。

また、自分が何に向いているのか知りたいという模索型もありますし、現在やっていることが上手くいかないが、それは運勢が悪いからなのか、そもそも向いていないのか知りたいという現状不満型もあります。

こうした様々なテーマに対して、吉凶や良し悪しを言い切る運命論タイプの命占と、傾向と対策を示して現実解を見つけ出す方向に歩んでもらう立命論タイプの命占があります。

・気質や性格を知る

→ これも意外とご依頼があります。自分というものを知りたいというケース、子育てに活かしたいから子供の気質や性格を知りたいというケースなどがありますが、これも命占が強いジャンルです。

卜占(ぼくせん)

➡︎ 何らかの道具を用いて出たもの、つまり偶然性が示すものから吉凶や状況を推しはかる占いです、

占う土台になるものは偶然性の産物なので、その都度変わります。だから何回も同じテーマでやり直してはならない、というセオリーがあります。

タロットやオラクル、易学などがこれに該当します。

それぞれの「出た目」に意味を持たせているので、解釈の軸になる理論の体系はありますが、鑑定者のセンスや主観に左右される面もあり、俗に言う

「当たるも八卦当たらぬも八卦」

というのはこの分野です。

では卜占はどんなテーマに向くのかというと、

・現状分析

→ 恋愛や夫婦関係、人間関係で用いることが多いです。カード占いがよく用いられます。

・何かをする時の可否や選択

→ 転職相談などでよくご依頼があります。一風変わったテーマには、旅行の行き先でいくつか候補があるが決めきれないから占って下さい、というのもありました。

可否については易学が用いられることも多いです。

・相手の気持ちが知りたい

→ 非常に多いテーマですが、カード占いが用いられることが多いです。

これは使うカードで得手不得手があるのと、まずご依頼者の意志だったり現状を率直に言って頂かないとカードリーディングに影響します。

鑑定者のセンスや主観が出やすいのもこのテーマです。

・この先の流れ

→ 恋愛相談や取り組んでいる仕事の流れの様なご相談が多いです。

上手くいく、という答えを聞いて精神安定剤にしたいというご利用の仕方はお勧めしません。

そういう気配を鑑定者が感じると、出たカードや卦の読み方を操作してしまうことがあるからです。

相占(そうせん)

➡︎ 現実に見れる物や概念として認識出来るものに、吉凶の意味を持たせる占いです。

占う対象となるものを変えることが可能なものが多いので、開運の話はしやすいのが特徴です。

手相、人相、姓名判断、家相や墓相が該当します。

基本的に、この部屋の間取りがいいか悪いか、悪ければどう変えたらいいかの様に、現状分析…たいていはあらゆる現象面のことに不満や不安があって、それを相占の分野に原因や改善策を求めたいという使い方が多いのと、人相や手相みたいにそう簡単に変えられない場合だと、占いが持つ娯楽性を理解した上でのご利用が賢明です。

式占(しきせん)

➡︎ 占うに当たり、何らかの計算が必要で、その計算に式盤、栻盤(ちょくばん)と呼ばれる道具を使います。

中国の天地観に東洋系の命占の学問的土台になっている陰陽五行のものが加わっていて、

六壬神課(りくじんしんか)や奇門遁甲(きもんとんこう)などがこれに該当します。

このあたりはかなり占い好きな人がたどり着くもので、陰陽師なんて言葉が出てきたり、使い手についてよく観察する必要はありますが、基本的には人間関係ややろうとしていることの可否や帰趨を読んだり、方位の吉凶を読んで、時期を変えるか動く方位を操作する様な使い方をします。

占いには根拠があるのか?

という訳で名前くらいは聞いたことがある、という占術があるのは命占、卜占、相占でしょうか。

で、一見して手法や占術としての土台が違うのはお分かり頂けますでしょうか?

ただ、共通しているところもあります。というのは、

・理論の体系や概括的な枠組み、学問的な側面がある

・したがって入門書が存在していて、それを読めば最低限のことは分かるし、誰でも簡単なテーマの結果は出せる

ということですが、一方で

占いなんか根拠がない!

とか、

占いは要するに統計学でしょ

というご主張を聞くことがあります。果たしてそうなのでしょうか?

このあたりはまたの機会に述べたいと思います。

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