私ども、あんしん堂の占い師進雅と木咲が主に命占として用いるのは四柱推命です。
中でも、中国式と言われる系統のものになります。
四柱推命には色々な技法があるようです。流派と呼ばれることもあるようですが、それぞれに個性的なものです。
ですので、まずは中国式の四柱推命に触れる前に、しばらくにわたって、四柱推命の基本事項について記していきます。
四柱推命とは?起源や由来について
それではここからは四柱推命に関わるお話をしていきたいと思います。
皆さん、来年2024年の干支はなんでしょう?
辰年!と答える人も少なくないはず。でも辰は十二支ですから、干支の支だけを指し示すものです。
はい、そうですね、来年の干支は甲辰です。この甲にあたるものを十干(じゅっかん)と言います。
この干支は実は月にも日にも時間にも存在しています。私がこの原稿を書いている今の瞬間でしたら、
時日月年
甲甲癸癸 干
戌戌亥卯 支
こんな具合に、干支が四本並びます。四本の柱、すなわち四柱推命という訳です。
そしてこれを命式(めいしき)と呼びます。
実は四柱推命というのは日本語の造語です。発祥元の中国では四柱推命とは言わず、八字と言います。
干支が四本あるから八文字、それで八字という訳です。
この四柱という捉え方と、八字という捉え方が実は四柱推命にたくさん存在する流派のそれぞれの考え方の違いを強く特徴づけているのです。
命式の八字と命理の違い
四柱推命の発祥は言わずもがなで現在の中国ですが、起源には諸説ある様です。文献で考証出来るのは12世紀の人で、南宋の徐 子平が祖だという説が強い様です。
前々回の記事で四柱推命は命占に分類されると記しましたが、命理という考え方を持ち出して、隋唐の頃には基礎になるものは出来上がっていたとする説もあります。
で、命理って何よ?というのを調べようとすると、いきなり訳が分からない難解な解説にぶつかると思います。
なのであんしん堂風に分かりやすく手短かに書きますと、
「人には努力だけでは何ともならないことがあり、ある程度生まれた時から決まっていることがある。それを地球の構成要素である五行…木火土金水…を天と地に当てはめて分析してみようじゃないか。」
命理とはそういうことなのですが、これを生年月日と生時を基に分析する為のデータを作り、推し量りましょう、というのが四柱推命なのです。
四柱推命でも占い師や流派によって言うことが違う理由
以前の記事にも関わりますが、考え方の軸も手法も明確な学問であり、決して適当でちゃらんぽらんなそこらへんのおっさんや、何だかもったいぶったおばちゃんが出たとこ勝負でいい加減なことを言っている訳ではない、ということです。
適当かつちゃらんぽらんで単なる思いつきやひらめきを、もったいぶった言い方をする占い屋ならいますよ。
しかし、それは四柱推命やその他の命占が悪い訳ではありません。
なので、論理的思考や知性という言葉が好きな人ほど、四柱推命は勉強したらハマりますよ。
ただし、学問的な研究対象としての四柱推命と、第一線のお客様に喜んで頂ける「四柱推命という商品」の提供者…つまり占い師とではこれまた違いがある訳です。
あんしん堂のブログでは、第一線の占いという商品をお客様に提供する目線で、これからも記事をUPしていきたいと思います。
さて、四柱推命はまだここからの分類があります。占いファンのお客様から時折寄せられる、
「何か四柱推命って占い師によって言うことが全然違うんですけど?そりゃね、多少の違いは占い師が変わればあるでしょうけど。」
という声ですが、その理由と背景にあるのが今書いた、分類がある為なのです。
次回はそのあたりのことを記事にしたいと思います。
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