これまで、四柱推命とは何か?について概略、日本式四柱推命、中国式四柱推命の順にご説明してきました。
今回は大きな括りの3番目、子平推命について述べます。
子平推命とは?占いにかかる時間は何分くらい?
おそらくコレが一番耳慣れないのではないかと思います。
占いを聞くというと、
・街中の占い館の様なお店に行く
・ネットでメール形式、チャット形式の占いを依頼する
・電話占い
たいていはこの3つを連想されることでしょう。時間にして30分程度で、短いと5分、読むスタイルなら数分から10分くらいを何回か繰り返す(読み返す)様なパターンではないでしょうか。
しかし中にはレアなケースもあります。事前予約してデータを予め送り、訪問して1時間以上説明を受ける様な形式です。
何故かというと、占う為の下ごしらえに手間と時間がかかるので、来訪頂いてから必要なデータを聞いて取り掛かったのではかなりお待たせしてしまうからです。
東洋系の占術を複数用いてキッチリ命式や鑑定盤の様なものまで作成した紙をくれる形式に多く見られますが、子平推命はこのパターンに属する様に思います。
さもなくば申し込んでからある程度待たされて、PDFファイルなどで結果が送信されてくるかでしょう。
その理由は繰り返しになりますが、占うのに時間がかかるからです。
電話占いみたいに1分300円てな課金方法にする訳にはいきません。
とはいえ日本式や中国式で用いる占いの構成部品や土台は共通の、陰陽五行に干支でパッと見は同じです。それでは何が違うのでしょうか?
子平推命と四柱推命の違い~干合を例に~
その違いを全て書くのは主眼ではありませんので、分かりやすい事例に干合を挙げます。
最初に干合について極めて簡単に記しますと、
☆十干の甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の中で、正反対の性質のもの同士がくっつくこと。
組み合わせは
・甲己化土(こうきかど)
・乙庚化金(おつこうかきん)
・丙辛化水(へいしんかすい)
・丁壬化木(ていじんかぼく)
・戊癸化火 (ぼきかか)
です。ここまでは各派共通の土台ですが、その先の解釈や組み立て方が流派によって異なる訳です。
・日干が丙の人と辛の人の男女関係の相性が良い(甲己、乙庚、丁壬、戊癸も同様)
➡︎ 日本式に多く見られる見方です。化●というのはここでは無関係です。
ですとか、
・日干が壬で月干が丁の人は、月支が卯なら壬は甲に変わり、丁は乙に変わる(他の干合も同様の考え方)
➡︎ 中国式を取り入れているケースで見かけます。
だったり、
・日干が戊で月干が癸の人で、他の干支に火(丙丁巳午)がドバッとある場合には戊は丙に、癸は丁に変わる(他の干合も同様の考え方)
➡︎ 中国式の一部に見られます。
という具合に違いがある訳です。さらにここに後天運でこういうのが巡ったら元に戻るですとか、変わっても元の気質は残ってそれはそれで際立つですとか、色々な解釈がくっついてきます。
で、子平推命はこの干合の組み立て方が良く言えば精緻、悪く言えば細かくて手間がかかるのです。具体的な例を挙げますと、
変化干合
時日月年 ーー時日月年
癸丙壬丁 ➡︎ 癸丙甲乙
巳辰寅未 ーー巳辰寅未
この様に、壬と丁が干合の結果、甲と乙に変化するというものです。
倍加干合
時日月年
己甲辛癸 干
巳戌酉卯 支
このケースで、甲と己が隣り合わせではありますが、甲は戊に変化せずに、時干の己の土の力量が倍になるという見方をします。
で、こういうのがあるから子平推命は生時不明では占えない、つまり「四柱」推命な訳です。
無作用干合
時日月年
戊己丁壬 干
辰巳未寅 支
この場合は丁も壬も変化しません。
しかしここに大運支に寅、卯、辰が巡ると仮化干合と言って、丁は乙に、壬は甲に変化します。
とまあ、ごく一部の例だけですがこの様に細かいのが子平推命の特徴です。
この程度のことは俺様の⚫︎⚫︎流でもやってるぜ、と言い出す人が出てくるのが、実は四柱推命の一番厄介な点でもあるのですが、そのあたりはいずれまたの機会ということで。(*^-^*)
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