四柱推命でわかることとは何でしょうか。
命占いといってもいろいろなも種類があるものです。
そして占いには向き不向きというか得手不得手、つまり占えることと占えないことがあります。
また、占うことが出来ても、そうはっきりとしたことがわからないこともあります。
今回は四柱推命には不向きなこと、そして上手な使い方について述べたいと思います。
四柱推命でわかること・わからないこと
四柱推命で今日の運勢や今月の運勢はわかる？
四柱推命で、日運や月運はわかるでしょうか？
雑誌に載っている「来月の運勢」やら、朝のテレビで流れる「今日の運勢」というネタには四柱推命は使えません。理由は組み合わせが多すぎるからです。以前記した通り四柱推命には、
25,920,000 通り
ある訳です。十二星座占いや九星気学の様な訳にはいきません。
四柱推命で勝ち負けはわかる？
四柱推命の話からまいりますと、四柱推命は日単位や月単位の占いには不向きです。
春夏秋冬の季節の移り変わりに従っての運勢のリズムはありますが、デイリーの運勢をみる場合は占うまでの条件設定がよほどキッチリ絞り込まれていない限り、占うまでに至りません。
つまり選挙やスポーツの試合などの勝ち負けは日単位の運勢ではわからないのです。
それでもあえて占ってみるとしますと、ある程度の条件が揃えば何とか占うことは可能です。
具体例に選挙を挙げて見てみます。
●月★日の県知事選挙の行方
このような条件の選挙戦があったとします。
・当選するのは１人だけ
・占う以前に当選の見込みが無い候補は外す、つまりせいぜい2〜3人の候補が僅差で接戦が予測される状況
・大運や年運の時点で運勢の強弱に差がつかない
このような条件であれば、日単位の吉凶や強弱を占うことは可能です。
しかしたいていは３番目の条件で差がついてしまうので、日単位で占う必要性が無くなります。
それが四柱推命という占いの仕組みなのです。
また、市議会議員の様に定数23人に対して候補者35人という枠組みになるとやはり無理が生じます。
※あくまで分かりやすい事例として挙げているので、実際にはこうした占的でのご依頼をお受けするものではありません。
命占全般に言えることですが、その占術の一番長いスパンの運勢が全体を支配する、影響が一番大きいとみることが多いので、それが年単位の占術ならばやはり年運が優勢します。
月単位、日単位と短いサイクルになればなるほど、効果も小規模、限定的とみることが多い様です。
年運で交通事故に注意と出ている人ならば、日運で移動や旅行にツキありであっても、やはり交通トラブルには留意して下さい…そんな考え方です。
四柱推命で未来予測や予言はできる？
こちらも四柱推命のお話からまいります。例えば「私はいつ結婚しますか？」というご依頼があるとします。お答えは、
「結婚運が高まるのは●年と●年です。」
もしくは
「●歳から●歳までの間が結婚運や家族にエネルギーを費やす流れが来ますから、この流れに乗り損ねないで下さいね。」
というものになります。私は間違っても
「20XX年、●歳で結婚しますね。」
などといういい加減なお答えはしません。何故なら各人の意志や置かれた環境、状況、そして行動で結果が大きく変わることを、持つ命運や時の運だけで決定づけられるはずもないからです。
「それはお前さんがそこらへんの星占いレベルだからだろう。」
という霊視霊感信奉者の方々がいらっしゃるのは承知していますが、この話題については別稿にしたいと思います。
四柱推命で試験の合否や人の寿命などはわかる？
そもそもが占いの禁じ手ではあるのですが、敢えて四柱推命だとどうなんだ？という領域に踏み込みますと、上で述べた選挙の行方の様なもので、ハナから占うまでもない程の実力不足が明らかな場合と、ボーダーライン付近にいて何とか後一押しという場合の違いがまずあります。
そしてこれも定員500人のところに受験者3000人という様な世界ですから、全員占う訳にはいきません。強いて占うなら、2024年の受験日程の頃の運勢をみたりする程度で、まあ当日実力が発揮出来たら多分大丈夫そうだけどね、という程度のことです。
そんな程度の精度の話を聞いて、一喜一憂するだけムダというものです。
ここでも「それはお前さんがそこらへんの…」という批判があるかもしれません。この件も別稿に譲るとしましょう。
次に人の寿命や死期ですが、これも
・具体的に何らかの病気があり、状態も楽観出来ないことが公知の事実に照らし合わせても容易に推測し得る場合
であれば、この時期はヤバそうだな…とまず大運、次に年運レベルで要警戒時期がいつかをみることは出来ます。しかし●年★月が寿命の時です、などといい加減極まりないことは言えませんし、ましてや普通に元気にしている人の死期やら寿命やらについての予言など不可能です。
四柱推命はむしろ危険な時期を知って、災いを回避したり軽減する為に活用するものだということはお忘れなくお願いします。
※実際にはこの手のご依頼はお受けしません。
四柱推命で相手の気持ちはわかる？
これも四柱推命の範囲外です。人の頭の中に入っていって、何を考えているかを知ったり、その気持ちや考えを変える様なことは不可能です。
四柱推命で願いが叶うのか？
四柱推命で、即効性のある対策や願望達成の方法はあるのでしょうか？
ハッキリ言ってこれも無理筋のお話です。四柱推命は中国発祥、したがって東洋医学と考え方が似ています。急激に効く薬よりも、じわじわと身体のバランスを整えて不調箇所が改善される薬を上薬とするのが東洋医学の考え方です。
四柱推命も同様です。また、これもそもそも論にはなりますが、世の中に「コレをやったら必ず上手くいく」という様なモノはありません。
五行のバランスを整える為のキーワードはあっても、それをすれば大金が手に入るとか、人の羨む様な良い結婚相手に巡り会えるとか、その様なことではなく、まさに上記の東洋医学の発想の様に、物事が円滑に回る為の土台作りのイメージです。
以上の様なことを踏まえて、四柱推命を活用して頂けたらと思います。
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