タロット小アルカナについて順に見ていきます。
まずはワンドからです。
大アルカナ同様に、キーワードの羅列を記憶は不要です。
ですのでひとつだけ、記してみました。
ワンドのエース
雲から突き出た力強い右手が、新芽の生えた棒を握っています。
力強い、新しいスタートを表すカードです。
躍動するエネルギーに満ちた、頼もしい1枚。
ワンドは本能や、生きる力を意味しますので、腕力のみならず様々な生活の側面で垣間見ることができる気力も表します。
【キーワード】 スタート
ワンドの2
左手に杖、右手に地球儀を持ち、小高い丘から見下ろしています。
視線の先は遠く、背中には決意のようなものを感じます。
数字は2ですから、まだ始まったばかり。
ためらいと不安も垣間見えます。
広くを見渡してこれからの目標や計画を練り、遠い未来の成功に思いを馳せているのでしょう。
成功に必要なものは何か、この背中から感じ取れるものは何でしょうか。
【キーワード】 展望
ワンドの3
三本の棒がしっかりと立つ丘から遠くを見渡しています。
一定の成果を得て、まだまだ進むという決意と覚悟を示しています。
右手に握りしめた棒と赤い服は情熱と野心を表し、これからの長い道程を支えるものとなるでしょう。まだ先は長い、しっかり準備して行きましょう。
【キーワード】 成果
ワンドの4
4本の棒が立つ棒は花と果実で彩られています。
それをくぐった向こうには花を持って手招きしている人が見えます。
繁栄と平和を享受し、喜びを噛み締めてよいときです。
長い人生こんなによいときはそんなにないのだから、存分に味わいましょう。
ほっと一息、頑張ったご褒美を楽しみ鋭気を養いまた、出発です。
【キーワード】 安定
ワンドの5
5人の若者が何らか争っています。
闘争とか、混乱している様子を表しますが、深刻なものではなく、小競り合いの感じです。
若者が自己主張している、成長過程と言えそうです。
やっているうちに、何にイラついたかもはやわかっていないかもしれません。
人はそれぞれなのだから、争っても仕方ないことに早く気づけばよいですね。
【キーワード】 混乱
ワンドの6
勝利の凱旋です。しかし勝った勝ったと喜んでばかりもいられません。
勝者がいるということは敗者もいるということで、次は自分が負けるかもしれません。
勝負にこだわる以上、安寧はない、そんなことを伝えているのかもしれません。
【キーワード】 気勢
ワンドの7
下からつつかれているのを、ひとりで応戦しています。
防戦しきりですが上に立つとはこういうこと。
いまはなんとかやれているけど、止めるとひっくり返される。
高みにいて攻撃は下からだけですが、背後は無防備。
敵は目に見えるものだけ?外からだけ?
【キーワード】 防戦
ワンドの8
8本の棒が空を飛ぶ、スピード感溢れるカードです。
しかしどこに向かっているかはわかりませんし、棒がこの先どうなるのかもわかりません。
思いがけない急展開がありそうですが、それをどう受け止め、活かすかは自分次第ということでしょうか。受け身だけでなく自分からアクションを起こすのもひとつの方法かもしれません。
【キーワード】 急転
ワンドの9
傷だらけの若者が塀のように立てた棒の内側で防御についています。
頭に巻いた包帯は心身に痛手を負ったこと、それでも立ち上がり防戦ではあるもののまだ戦う意思がある姿を示しています。
過去の経験を活かすのはよいことですが、失敗は反芻しないほうがよいでしょう。
不屈さや持久力が固くなさになっては勿体ないです。
【キーワード】 困憊
ワンドの10
男性が10本の棒を重そうに抱えてうなだれて運んでいます。
これは誰かの命令なのでしょうか、自分が自分に課したことなのでしょうか。
いずれにしても、これが何のためか意義がわかっていて、終わりが見えるなら頑張れるでしょう。
そうでないなら一旦、荷物を下ろして誰かに助けを求めてみてもよいのではないでしょうか。
【キーワード】 重荷
ワンドのペイジ
腕白でいきいとした、少年のような人物像から、真っ直ぐで、真面目な芯の強い若者が育つイメージです。
未熟ながら将来の夢をこの手で実現しようというエネルギーにあふれています。
振り回されず一本筋を通すことができればいつか成功を掴む、そんな予感を意味しています。
【キーワード】 新人
ワンドのナイト
力強い馬に乗って棒を手にした若者が行きます。
情熱と野心で立ち向かう力を感じるカードです。
精神的にも肉体的にも若々しい魅力に満ちていますが、攻撃性や衝動性も内包し、これがコントロールできれば良さを最大に発揮できることでしょう。
【キーワード】 立ち向かう
ワンドのクイーン
明るく快活な女性、元気一杯で竹を割ったような裏表のないイメージです。
手にした向日葵と、足元で大人しくしている黒猫は彼女が自分の女性性をうまくコントロールしていることを表します。
おおらかで度量があり、協調もでき必要とあればリーダーにもなれる、そんな人物像です。
【キーワード】 度量
ワンドのキング
王様は王様でも色々なタイプがあると思いますが、ワンドですから、情熱と野心に行動力が備わったプライドあふれるイメージです。
しかし単なる権力者ではなくカリスマ性や豊かな才能を備え、面倒見のよい魅力的な人物となっていて、それが成功の要因であったとも言えそうです。
【キーワード】 誇り
タロット小アルカナのワンドの意味
各カードのイメージとひとつのキーワードで見てきましたが、ワンドに共通するものがあると思っています。
それは「気力」なのではないかな、と考えています。
根源的な生命力、エネルギーを表すと言われていますが、そこから湧き起こるもの。
そして次のスートのカップに繋がるのです。
大アルカナにストーリーがあるように、小アルカナにもそれぞれの意味とスート同士をつなぐ流れがあります。
ワンドはその最初、ですので、特にエースには始まり、スタートの意味が強くあると感じています。
そんな感じに、この先もカップ、ソード、ペンタクルと見ていくことにします。(*^-^*)
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