共通テストも終わり、これから私大や国公立の前期、後期といよいよ山場を迎える受験シーズンですが、占いサロン等では試験の合否は占いませんと明記してある所もありますし、各占い師も禁じ手に挙げているのをしばしば見かけます。
理念としての理由は当然ある訳ですが、では実際に占ってみて当たるものなのでしょうか?
実例を挙げて検証してみたいと思います。
入試日の運勢は合否に影響するか<実例①>
以下のデータは、私進雅が昔々受けた某大学某学部の入試日における、私の運勢を見たものです。
④ 9 ②×
3 ⑤ 7
×⑧ 1 ⑥
⑤ 1 3×
④ ⑥ ⑧×
9 ②× 7×
9 ⑤ 7××
×⑧ 1 3×
④ ⑥× ②×
まー、ひどいもんです(笑)
落とし穴に注意、基本的な積み重ねが出来ていない、ひらめきも波乱含み、勝負事の勝ち運も波乱含みというあり様。
わずかに上昇運がありますが、これはお客様や上役等の引き立てを得る運ですから、入試には無関係です。
ひらめきの要素は仕事の結果や自力で結果を掴んでくるという意味がありますから、これの良い面だけが出たらまぁ何とか…しかし最後の詰めでストンと落っこちる運勢と読みます。
そこは勝ち運も同様です。最後勝ち切れない様なイメージです。
中国式四柱推命でもチェックしましたが、日運は良し、月運はダメ、年運は並みという内容でした。
しかしこの中国式四柱推命の考え方から言って、日運の吉凶よりも私の大運が吉だったことの方が作用した様にも思えます。
で、肝心の結果ですが…この日は数日前に食べたサンドイッチに食あたりして、胃に激痛を抱えての受験でした。
まー、高校3年間の思いどころか、子供の頃からの思いすらその胃痛の為に消し飛んでしまうかもしれなかった訳です。
その胃痛アクシデントは占いに表れているかというと、バッチリ出てるんですね、コレが。悪いことは占いが当たっています。
ですが、結果は合格。私は最終的にこの日受けた大学の学部に行きました。その結果を占いに求めようとしても、有意な分析は出来ないと言っておきます。
入試ではないが試験日の運勢は合否に影響するか<実例②>
ー⑥ ② ④
×⑤ 7 9×
ー1 3 ⑧×
ー② 7 9××
×1 3 ⑤×
ー⑥ ⑧× ④
ー×⑤ 1× 3×
ーー④ ⑥ ⑧×
××9 ② 7×
これは以前私が受けたオーストリア政府公認のドイツ語の試験の筆記試験の日程です。
試験問題は全部ドイツ語、試験日当日の注意事項の説明もドイツ語で伝えられ、日本語なんか皆無です。
試験内容は文法、読解、記述、聞き取り、会話力と総合的に試されて、全分野をクリアしないと合格出来ないというもので、合格にも3段階ありました。(今の事情は知りません)
まー、最初に挙げた大学受験と同様にひどいもんです(笑)結論から言うと私は一度の受験で合格した訳ですが、合格したという結果を見てから理由をこじつけることは可能です。
ひらめきと自力で結果を勝ち取ることに関して、この部分が効いたんだろう、
てな具合に。
しかしこれで合否の予測をしろと言われたら、見通しは甘くない、如何に基礎が出来ているかが勝負の分かれ目だが、そこらに落とし穴もありそうだ、イマイチ陽の目を見ない日でもある…かなんか、そんな鑑定になるでしょう。
では聞き取りと会話力の試験日ですが
×3 ⑧× 1×
ー② ④ ⑥
ー7 9×× ⑤
この日だけはいいですね。
難問にぶつかって流れが急変する暗示もありますが、冴えていて自力で勝負に勝つと読めます。しかし前述の通り、全ジャンルで基準クリアしないとこの試験は合格しないことは念の為再度記しておきます。
入試日の運勢は合否に影響するか<実例③>
んー、何が言いたいのかよく分からんが、進雅さんさぁ、アンタ占いにありがちな例外みたいな人なんじゃねーの?
と言われそうなので、あんしん堂の相棒の木咲のケースも検証してみました。
×3 ⑧ ①×
ー② 4 ⑥
ー7 9 5
ーー② 7 9×
✕✕① 3× 5
ーー ⑥ ⑧ 4
✕✕3 ⑧ ①×××
ーー② 4 ⑥
ーー7 9× 5
何とも微妙な結果ですが、上昇運や天運と呼ばれるものはあります。
しかし私のところで記した様に、引き立てを得るという意味があるので、全体的にラッキーと読むのは乱暴です。この日に木咲と同じ吉数を持っていた人など山ほどいる訳で、皆が皆合格したはずもないのは自明の理です。
何よりも吉数①の三重破壊が試験日にあります。
これは弱気、転落、敗北などの意味があります。
試験に好影響を与えるはずがない意味がズラリと並びます。
勝ち負けを意味する部分でも運勢の追い風は無いどころか、そういう勝ち負けに関わること自体に無縁という読みになります。
無縁じゃありませんよね。
一方でひらめきや自力で掴んでくるということに関しては吉意が勝っています。
なので仮に事前に占ったとすれば、弱気にならず自分が積み上げてきたことを信じましょう…てな話までになるでしょう。
大丈夫、合格しますなどとは言い難い運勢でした。
例によって中国式四柱推命でもチェックしてみました。
日運まあまあ、月運大凶、年運まあまあというものでしたが、私のところでも述べた大運を見ると、吉要素もあるが凶要素が勝っているという状態で、少しずつ分散されている吉要素が束ねられてそこそこの力になり、吉意が強まったとか何とかいう話のオチをつける様な内容です。
ちなみに木咲はこの日の試験に合格し、その大学、学部に行きました。
入試日や試験日の運勢は合否に影響するのか?
私にせよ木咲にせよ、
合格したという結果を占いで分析し、合格した理由を無理矢理にでも見つけ出す
ことは可能です。しかし事前予測、つまり「当ててみろ」形式の占いのあり方なら、ネットでよく言われる「サゲ外れ」になった可能性が高いと言えます。
まぁ、早い話が試験の合否は占ったところで当たりませんよ
というのが検証結果です。
もちろんバッチリ占いの理論通りの結果が出ている人もいるでしょうし、進雅も木咲も、早い話が自分の実力より格下の学校なり試験なりを受けたのを実例と称して挙げてるんじゃないの?てなことを思う人がいても不思議はないでしょう。
しかし、この検証を通じてあらためて述べておきたいことがあります。
占いで未来予知はできるのか?
ここまで読んで頂いて、中には
何言ってやんでぇ、試験の合否を占いみたいな根拠の無いもので当てようとか、そもそもの設定がおかしいだろ
という向きもあるでしょう。
しかし私は「占いで当てよう」なんて言ってませんからね。
むしろ当たりませんと言っている訳です。
手法によっては吉方位に転換する為に、前日にこちらに行って宿泊し、試験当日宿泊地から試験会場に向かいましょうという式占の類もあります。
しかし試験前日にわざわざ移動して慣れないホテルに泊まる行為が、試験会場が遠いという合理的理由によるものならともかく、そうでないなら少しでもリラックス出来る自宅から行く方がメリットがあるのは当然です。
占いで未来予知をし、悪い結果を言われたからといって別の鑑定者に聞き、今度はいいことを言われたからといって逆に心配になってまた別の鑑定者に聞き…という行為が、試験の合否にどんなプラス作用をもたらしますか?何もないと思います。
だからこそ少なくとも私は試験の合否は占いませんし、他でも単なる未来予知の占いはお勧めしていません。
これは占いに多い恋愛や結婚に関するご依頼でも同じことなのです。
確率の低いギャンブルになる様な片想いでも、やるだけやってみようと考えるのか、手堅く安全策でいき、自分が傷つかない様にしようと考えるのか、そして実際の選択と行動で得られた経験が次に活かされる訳です。
つまり受験勉強や入試の経験と同じことです。
試験受けずに合格はありません。
恋愛や結婚などで未来予知の依頼をするのは、ゲーム感覚で占いや霊能力を楽しむならともかく、試験の合否と同じく「当たらない」と思っておくくらいで丁度いいです。
苦労も悩みも葛藤もなく恋愛を成就させようという愚に陥らない様にして下さい。
いい思い出も、辛い経験も、必ず自分の血肉になります。
辛い思いはしたくないから試験の合否や恋愛の行方を先回りして聞いて、ダメそうな学校は受けない、相手にはアタックしない…占いはそんな発想の助けにはなり得ません。
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