もうすぐ節分ですね。
四柱推命ほか干支を使う東洋占術では一年の切り替わりはこの節分の日になります。
節分の日には年の干支がある時刻を持って変わりますので、同じ誕生日でも時間を境に年柱の干支が違うということになるのです。
一年に一日しかないこのタイミングについて、四柱推命の観点から考察してみました。
節分の日生まれは出生時間で命式が変わる?節入り前後の違いは
2024.2.4 17:27
これが何を意味するかお分かりでしょうか?
はい、2024年の節入りの年月日と時刻です。
占い流に言うと、年の干支が癸卯→甲辰に変わるタイミングです。
そしてコレ、四柱推命においては極めて重要な意味を持つのです。今回はそのあたりに触れてみましょう。
四柱推命で節分の日生まれの命式その1<節入り前>
2024.2.4 AM10:00東京生まれ 女性
命式
時 日 月 年
丁 戊 乙 癸 干
巳 戌 丑 卯 支
大運
0- 9歳 乙丑
10-19歳 丙寅
20-29歳 丁卯
30-39歳 戊辰
マイペースに物事を進めたい人です。
周囲に合わせるのは実のところ苦手で、好きな様にさせて欲しいのですが、何かと頼られる担ぎ出されるわ、同じことをやっても何故か自分だけ怒られたりでご自身は損な役回りだと感じるかもしれませんが、それを凌げる十分なパワーの持ち主でもあり、サポートも得られる人です。
緻密で根気の要ることや長期戦に向くタイプです。
寡黙で肝心なことは黙ってしまって言わない、自分の殻に閉じこもる、多様な意見を聞く耳は持っていて広義の仲間にも恵まれますが、頑固で結局は自分の考えを押し通す人です。
小学校低学年くらいまでは周囲との人間関係で苦労しやすいのと健康面には留意が必要です。
もし結婚したいというご意志があるなら、29歳までに決めておく方が決まりやすいですし、30歳以降は本人もその気がなくなり、1人の方が気楽だと考えがちです。
また、それでも生涯何とかなってしまう、自力で何とかしてしまうタイプです。
四柱推命で節分の日生まれの命式その2<経度時差修正に注意>
2024.2.4 17:40 那覇市生まれ 男性
修正後生時 16:48
命式
時 日 月 年
庚 戊 乙 癸 干
申 戌 丑 卯 支
大運
0- 9歳 乙丑
10-19歳 甲子
20-29歳 癸亥
30-39歳 壬戌
①の人と似通った部分は多いのですが、この人は表現力のある人で、ある種の「アピール上手で要領良く立ち回る」上手さと、取り組んだことの結果がついてきやすい人です。
長期戦も短期決戦も一応こなしますが、スピード感を持って行動するのは得意ではありません。
ゴーイングマイウェイが過ぎて、かつ孤立しやすい部分があるのですが、本人は至って平気でしょう。29歳頃まではお金に関わることや異性トラブルには注意が必要です。
母親運に波乱要素があるので、現実の幼少期からの母親との関わり方次第では、異性トラブルのリスクが上がるでしょう。
四柱推命で節分の日生まれの命式その3<節入り後>
2024.2.4 17:20 札幌市生まれ 女性
修正後生時 17:32
命式
時 日 月 年
辛 戊 丙 甲 干
酉 戌 寅 辰 支
大運
0- 9歳 丙寅
10-19歳 乙丑
20-29歳 甲子
30-39歳 癸亥
この人は自分を抑えがちで、融通の効かない堅物な面も色濃く出やすい人です。運勢の良い時と悪い時の落差に注意が必要なのですが、悪い時に限って周囲の話を聞かずに最悪の判断をしがちなので注意が必要です。
寡黙そうで案外言いたいことを言う面があり、我慢の限界を超えると別人の様になることがあるので、ぶつぶつ言っていたり、何か様子がおかしいと思ったら周囲の人は注意が必要です。
長期戦には不向きで、短期決戦型、緻密なことや根気の要ることは能力はあっても好まず、フットワーク型の人です。
20代30代は異性関係に要注意。俗に言う男好きのするタイプでもあります。
誕生日が同じでも出生時間が違うと?
まず①と②の人の違いは生時と性別です。
生時が違うことで時柱が丁巳か庚申かの違いがでます。
そして陰陽のバランス、子供の頃の親との関わりに違いが出ます。
また、大運の流れが真逆になり、これも大きく影響します。
②と③の人は生まれた場所が違います。
その為に生時が大きく変わります。
理由は時計の時間は兵庫県明石市の時間ですが、那覇や札幌の本当の時間は明石市との経度の差の分だけ違いが生じます。日の出の時間が違う理屈と同じです。
それに加えて太陽が南中する時間が毎日異なりますので、時報や時計の正午は便宜上同じですが、実際には変わるのでその修正が必要です。
そして冒頭に記した通り干支が変わるタイミング(節入り)は17:27です。
だから似たような時間に生まれているのに、日柱の戊戌だけが同じでも、年柱、月柱、時柱が全然違うものになるという訳です。
性別の違いがあるのに大運の十二支の流れは時期がズレてはいるものの同じ様な流れを辿るのはそういう訳です。
①の女性と③の女性でかなり気質や向き不向きが異なるのも、命式八字のうち同じなのは日柱だけで、年柱、月柱、時柱が全然違うと占い結果がだいぶ異なるのは当たり前と言えます。
四柱推命での出生時間不明だと?三柱推命は当たらない?
今回取り上げた事例はたまたま節分の時期で分かりやすいから極端な違いが出やすかったとも言えますが、それでも生まれた都市と時間が違うだけでこんなに違ってくるのが「四柱」推命なのです。
年月日時の四本柱が揃わないと精度が落ちるどころかこんなに変わってしまうこともあるという訳です。
これが時柱を重視しない手法の四柱推命ならぬ三柱推命でしたら、3人ともこうなります。
時 日 月 年
- 戊 丙 甲 干
- 戌 寅 辰 支
当たり前ですが、上で記した様な占い結果の差は出るはずがないのです。
違いは性別差による大運の巡り方だけです。
では、だから三柱推命はダメなんだと言っている訳ではありません。
四柱全部揃って精密に見た四柱推命と、三柱推命のどちらが鑑定結果がしっくりくるかはお客さん次第なのです。
という訳で、生時と生まれた都市な不明だったり誤りがあったりすると占いの精度が落ちるか鑑定不能とする中国式の流派を以て、日本式の三柱推命をバカにした様なことをウォウォガタガタ言うのは、占い師のあり様としては私は違うと思います。
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