日頃から当てもの未来予知には否定的な立場ですが、相対的な競争、つまり時の運も含めた強弱と考えたら選挙というのは占いの題材としては分かりやすいので少しの間取り上げてみたいと思います。
例によって政治的な立ち位置とは一切無関係に、あくまでも占術の観点からの切り口です。
まずは早々に出馬表明した蓮舫参議院議員から参ります。
蓮舫参議院議員を四柱推命で分析
1967年11月28日 生時不明
時 日 月 年
? 丙 辛 丁 干
? 申 亥 未 支
大運
53-62歳 丁巳
時柱不明の三柱推命の脆弱性や精度が落ちる点があるのはやむを得ないとはいえ、時柱が知りたい命式です。
大運喜神=吉運の真っ最中であることがまずみて取れます。
中国式の四柱推命はこの10年毎に切り替わる大運が運勢全体を支配します。
この大きな運勢の枠組みの範囲内で年運の作用も加味していく訳ですが、年運が影響しやすいのは物事のキッカケやスポット的なその時の限定的な出来事です。
選挙などはその良い例のひとつです。
そして大運喜神=吉運と書きましたが、吉というのを勘違いしている方々が多いです。
吉運というのはやる事なす事何でも上手くいくとか、次々にハッピー、ラッキーなことが起きるという訳ではありません。
そして吉運は吉運でもどの様な流れや作用の傾向がある時期なのかを把握しておかないと、丁半賭博みたいな理解の仕方になってしまいます。
蓮舫氏の場合ですと、ご自身を表す日干が丙=火の陽の人です。
三柱だけを見る限りはこの火が弱い人です。
断っておきますが弱いというのは悪いという意味ではありません。
このあたりは四柱推命がよく怖がられることの一つの要因です。
喩えて言うなら農作業の道具を積んで田んぼのあぜ道を走るのに軽トラは適していますが、3.5リッターのエンジンを積んだミニバンは不向きです。
しかし高速道路を5人乗車で快適に走るのは3.5リッターエンジンのミニバンが圧倒的に良く、軽トラはそもそも不可能です。
つまりは適材適所、向き不向きの特性の話であって、良い悪いの話ではありません。
四柱推命の強い弱いやら陰陽というのはこの図式に似ています。
話は元に戻り、火の陽の人でその火が弱い蓮舫氏にとって、火の大運が巡っているのが現在です。
つまり欲しい要素が後天的な運勢で巡っている訳ですが、このケースが意味する流れと傾向は、
・自分にパワーがあり、思う方向に進みやすい、舵を切りやすい反面、私が私がの我が道を行きたがるが故に、それが過ぎると孤立したり、尊大になりやすくなる落とし穴もある。
というものです。選挙とは無関係ですが、蓮舫氏は今の火の大運に切り替わる少し前に離婚しています。
その中身や個人の心情はともかく、運勢面で波乱が生じやすい時期に離婚して、以降言わば身軽になった状態で我が道を行く運勢の流れになっています。
四柱推命がある意味怖いのは実はこのあたりで、大きな運勢の流れのパターン通りになっていると言えます。
そして今回の東京都知事選挙への出馬表明です。
蓮舫氏の命式+大運の枠組みにおける現在の強みは、自分のパワーが上がっていることで、命式内にある強い仕事運や社会的関わりを司る要素が活きてくる点にあります。
今回の選挙では私はこの点に着目しています。
また、蓮舫氏は職業選択、つまり政治家という仕事がご自身の五行のエネルギー循環の点で吉に作用している様に見受けられます。
ま、このあたりが時柱不明の三柱推命の脆弱性が出やすい点でもあり、時柱次第では解釈が変わってしまうのですが、現象面から見る限りは政治家という仕事はプラスに作用している様に思えます。
そんな訳で有力候補たり得る運勢状況、命式の図式だとここでは記しておきます。
姓名判断+生年月日でみてみた場合
本名:齋藤蓮舫
姓8 名9 人格2 人名8
月命数 6
生日数 8
生年破壊数 8×
【本人生年盤】
4 ⑨ ②
3 5 7
×⑧ 1 ⑥
【2024 年盤】
7 3 5
⑥ ⑧× 1
×② 4 ⑨×
余計なことではありますが、離婚前の村田姓の方が良かったと思える配列なのが看取出来ます。
本記事は東京都知事選挙に際しての運勢や命運がテーマですから、そのあたりの詳細は記述を省略します。
吉数②と⑨が今年破壊されているケースはこれまでも数名取り上げてきました。
同じ政治家なら世耕弘成・元経産大臣の事例がありますし、有名どころでは大谷翔平選手然りです。
四柱推命と異なり、こちらの占術は大運という10年毎に切り替わる運勢という発想はありません。
その代わり年単位で見る場合や月単位、日単位で見る場合の強みがあります。
それだけにこの吉数②と⑨が今年破壊されている点は大変気掛かりです。
悪い作用をした事例があまりにも目につくからです。
政治家というのは人気商売という面もありますから、人気運も関係します。
蓮舫氏は村田姓でなくなったことで、本人生年盤にあった人気運が消滅しています。
これは何気に痛いと見ます。
蓮舫氏を支えているのは上昇運で、これは上からの引き立てという意味もあります。
不思議と助けを得られる良さにも作用します。
これに関連して今年の巡りの部分で真ん中に吉数⑧の破壊があります。
これが意味するものは、自分1人では決められない問題を背負い込む様なことが1つあります。
この図式をどう読むか…このあたりも占術の面白味です。
考えてもみて下さい。
安定した地位と当選実績の参議院議員の職を辞して、立憲民主党からも離党して、なんだって一か八かの都知事選に打って出るのでしょう?
皆さんならやりますか?私ならやりたくありません。
この占術が示す今年の巡りからして、何かの犠牲になる(吉数②の破壊)、自分1人では決められないことを背負い込む羽目になった(吉数⑧の破壊の位置)、そして金銭的な損失(吉数⑨の破壊)を被ることになりやしないかと思う訳です。
そこにきて本人生年盤の上からの引き立て運とくると…上って誰?という疑問も湧くというものです。
ご自身の思想信条だけで今回都知事選に出馬することを決めた訳でも無さそうだな…と読みたくなるというものです。
あまりこの辺のことを書くと本線から逸脱しますのでやめておきます。
分かる人には分かる、でよいかと思います。
選挙とは相対的なもの
今回の様な首長選挙では、当選するのは1人だけです。
したがって候補者1人の分析だけでは何とも言えない面が構造的に存在します。
そして占術上は素晴らしい巡り合わせであっても、占うまでもなくハナから当選は無理でしょという泡沫候補は分析しても仕方ありません。
そういう人は都知事選とは違うところでその素晴らしい運勢の恩恵を受けていることでしょう。
占いで現実とのすり合わせが大切だというのはこのあたりです。
如何に運勢が素晴らしくても、現実の支持基盤なり背景が無い人が立候補しても、当選自体は見込めないのは言うまでもありません。
占いによる未来予知の当たり外れなど論ずるまでもありません。
20名超えると見込まれる候補者全員の分析をしたら、運勢的には1番の人物が選挙の観点では泡沫候補だったら皆さんが占い師なら当確出しますでしょうか?
ま、出しませんよね。
一方で基盤や実績、知名度などが拮抗していると読める候補同士の分析ならば、相対的な運勢分析結果の比較が必要ですし有効でもある訳です。
ここで有意で明確な差があれば皆さんが占い師でも「まー、これならA候補の勝ちじゃないか?」と予想することが出来るでしょう。
それが選挙やスポーツの結果を占うことが占いの練習にもなり、そして面白さを味わうことでもある訳です。
選挙を占うことから得られる教訓
現職の小池百合子都知事はこの原稿を書いている6/3時点ではまだ出馬については何も明言していません。
仮に三選目指して立候補するとなれば、今回の記事同様の分析は可能です。
しかし、立候補するかどうか占ってみろ、と言われたら、そりゃまあ占うことは出来ますが当たるかどうかは知りませんよというのが答えになります。
確率は50%ですね。出馬するかしないかだけなんですから。
コレは他の案件でも然りなんですよ。
現実、現状分析抜きに、そして対策抜きに「脅威の的中率!」なんて話には惑わされないで頂きたい。
そして電話占いで時折見かける、何も言わないで「当ててみろ」式のことを言う人は、お金をドブに捨てている様なものだというのが伝わりますでしょうか。
こういう話をすると、それはお前さんがそこらへんの星占いレベルだからだろう、という人がいるのは承知しています。
そう思う方は是非これからもこの業界にせっせと貢いで下さい。
止めはしませんから。
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